姉妹

重要:この文書には大量のネタバレが含まれます。「マリア様がみてる 仮面のアクトレス」および雑誌Cobalt掲載の短編「ドッペルかいだん」までお読みになっていない方は、この文書をお読みにならないことをお勧めします。

「マリア様がみてる」の中で語られた姉妹たち

小笠原祥子−福沢祐巳

「マリア様がみてる」シリーズの中の主役といっていい姉妹。無印の最後、文化祭の終わったあとマリア像の前でロザリオの授受を行う。数々の危機を乗り越え、いまは安定した関係を築いている。今後のポイントは、祐巳に妹ができたとき、あるいは祥子さまの卒業であろう。

支倉令−島津由乃

「マリア様がみてる」の中でもっとも安定した姉妹。由乃の入学式の日、休んだ由乃の枕もとを訪れて、手にそっとロザリオを握らせた。由乃が一年生時のベストスール賞に選ばれる。黄薔薇革命で由乃がロザリオを返したため大騒ぎになるが、後に復縁する。ロザリオは、令が由乃のために選んで買ったもの。

水野蓉子−小笠原祥子

「Answer」で出会いが書かれる。マリア祭で祥子が習い事をすべてやめることで「返事」をするが、ロザリオの授受そのものは書かれていない。蓉子は祥子を手のひらでころがす。

佐藤聖−藤堂志摩子

「片手だけつないで」において、出会い、そしてロザリオの授受が書かれる。桜の木の下で運命的な出会いをする。紆余曲折の末、二学期に入ってから、祥子が志摩子に姉妹の契りを申し出たのをきっかけに、ロザリオの授受を行う。ロザリオは聖の姉から受け継いだもの。心の深いところでつながっているが、表面上は淡白な姉妹。

鳥居江利子−支倉令

「黄色い糸」の中で出会いが語られる。江利子は、面白そうという理由で令を妹にする。

桂の姉−桂

ともにテニス部所属でその縁で姉妹の契りを結ぶ。黄薔薇革命につられて桂がロザリオを返すも、のちに復縁する。体育祭でいっしょに袴競争に出場する。

築山三奈子−山口真美

ともに新聞部所属。校内新聞「リリアンかわら版」の作成に全力を注ぐ。ちょっと暴走しがちな姉と、しっかり者の妹というパターン。三奈子の姉曰く、真美は一年生のときの三奈子に似ているらしい。

三奈子の姉−築山三奈子

三奈子の姉は、黄薔薇革命44ページで存在が確認できる。

みゆきの姉−小山田みゆき

小山田みゆきは祐巳のクラスメート。黄薔薇革命の時にみゆきの姉にロザリオを返した。

聖の姉−佐藤聖

聖の姉は「聖の顔が好き」と言って、聖を妹にする。しかし、聖の顔だけを愛していたかというと…。卒業の時には「大切なものができたら自分から一歩引きなさい」という名言を残す。

華道部武将−冴子

冴子は祐巳のクラスメート。「いと忙し日日」で出てきた。

藤堂志摩子−二条乃梨子

最初に Cobalt に掲載された短編、のちに文庫に収録された「銀杏の中の桜」での、主人公だった姉妹。「銀杏の中の桜」では桜の木の下で出会い、仏像が縁で親交を深める。そして、「ロザリオの滴」において、桜の木の下でついにロザリオの授受を行う。ロザリオは、聖の姉、聖、志摩子と受け継いできたもの。

蓉子の姉−水野蓉子

姉妹になった経緯等は不明。「Answer」では、蓉子の姉が蓉子に妹を作るよう、しむけている。しかし蓉子が妹を作れないと言ったとき、「いちご牛乳一パックくらいの損」といって気を楽にさせる。

江利子の姉−鳥居江利子

姉妹になった経緯等は不明。江利子が令に目をつけたとき、一緒に剣道部までプレッシャーをかけにいっている。

白川寧子−林浅香

「レイニーブルー」で三奈子の話の中に現れ、「チョコレートコート」で詳しく書かれる。寧子が浅香を図書館で見つけ、その後マリア像の前でロザリオの授受を行う。しかし、寧子は前年度電車の中で出会った少女、伴真純と間違えて浅香を妹にしたのだった。しかも真純は浅香と同じクラスだった。寧子、浅香、真純の三角関係は寧子の卒業まで続く。寧子の卒業式のとき浅香がロザリオを投げつけて終了する。

山口真美−高知日出美

「妹オーディション」終了時点で、最も新しい姉妹。日出美は真美や三奈子にあこがれて新聞部に入った。「妹オーディション」で真美と日出美は茶話会に出席しそのときお互いを姉妹として意識した。

本山栄江−立浪繭

本山栄江−小磯朱祢

涼子−水奏

姉妹になれなかった人たち

小笠原祥子−藤堂志摩子

無印および「片手だけつないで」でふれられる。祥子は、薔薇の館に手伝いに来ていた志摩子に姉妹の契りを申し出るが、断られる。

佐藤聖−久保栞

「白き花びら」の主人公の二人。お聖堂で寝ていた聖とお祈りをしていた栞が出会う。最後に会ったのもお聖堂。

佐藤聖−蟹名静

「ロサ・カニーナ」および「静かなる夜のまぼろし」で静の気持ちが明らかになる。静は、聖とのかかわりをもつため、山百合会選挙に出馬する。

蟹名静−藤堂志摩子

「ロサ・カニーナ」では、静が志摩子に薔薇さまは自分に任せて選挙に出ないかわりに、聖が卒業したあと志摩子を妹にすると申し出る。しかし、志摩子は自分の姉は聖ただ一人だといって断る。バレンタインの宝探しでは、志摩子のカードを静が探し出し、日曜日の学校でデートする。「チャオソレッラ!」では、静と志摩子が文通していることが明になる。

テニス部副部長−桂

桂は、テニス部副部長にあこがれていた。卒業の際(「will」)、桂は副部長からラケットをもらう。

三田今日子−黒須ひかり

ひかりは、小学校6年生のときに「夢の中」で出会って姉妹になる約束をした年上の少女、キョウコを探すが、出会えなかった。しかし、ひかりが高等部2年生のとき同じクラスになった今日子が実は…。姉妹になれなかった話には、悲しいものが多いがこの二人にかんしては、ハッピーエンドである。

白川寧子−伴真純

「チョコレートコート」の中で語られる。寧子が高等部一年生、真純が中学3年生のときに通学の電車のなかで出会う。お互い惹かれあうも、寧子が勘違いから林浅香を妹にしてしまったため、結ばれなかった。

祝部みき−菊なんたら清子(さーこさま)

みきは、さーこさまにあこがれていたが、さーこさまには既に妹がいた。みきは図書館の本にサインをしてもらう。

寛美−三池さゆり

「不器用姫」で語られる。小学校のときは、寛美がいじめっ子からさゆりを守っていた。リリアンに来て、寛美はさゆりを妹にしたいと思ったが、さゆりの気持ちは違った。

福沢祐巳−細川可南子

「マリア様がみてる」にでてくる実の姉妹

二条乃梨子−乃梨子の妹

乃梨子の妹は、「銀杏の中の桜」で存在が確認できる。千葉に両親といっしょに住んでいる。

内藤克美−内藤笙子

「ショコラとポートレート」での主役の姉妹。克美が高等部3年生のとき、笙子は中等部3年生だった。

真紀の姉−鹿取真紀

「降誕祭の奇跡」の後半で語られる。真紀が高校生の時、社会科を担当していた渥美が、真紀の姉と夫婦。

田中四姉妹

長女は、「黄薔薇革命」で登場。剣道の交流試合で支倉令と対戦する。次女、三女は、翌年の交流戦に出場。次女が、令と対戦する。四女は有馬菜々。祖父の養子になっているので苗字が違う。